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わかりやすい「車両保険」

2014年10月27日

「自分にも過失がある事故」で触れた保険のうち、車両保険についてご説明します。
車両保険は、交通事故による衝突によって、自動車が壊れた場合などに保険金が支払われる保険です。
この保険金は、自動車に損害が発生すれば支払われますので、相手がいない自損事故でも原則として支払われますし、相手がある事故でも、相手に過失があるか否かなどとは関係なく支払われます。
ですから、過失割合について相手方との協議がまとまらない場合にも早期に保険金の支払いを受けることができますし、自分の過失が大きく相手方に賠償を求められない場合でも保険金の支払いを受けることができ、修理費等の自己負担を避けることができます。
支払われる保険金の額は、修理が可能な場合には修理費相当額となり、修理が不可能な場合や修理費が協定保険価額を上回る場合には、原則として協定保険価額となります。
この協定保険価額とは、車両保険の契約時に、被保険自動車の市場販売価格相当額を協定して決める金額です。保険証券に記載されています。
このように、車両保険はあったら便利なのですが、車両保険を付けると自動車保険の保険料がかなりアップします。修理費用の高い高級車の場合には付ける場合が多いですが、一般的な自動車の場合は付けていない方も多いようです。
車両保険については、さまざまな特約が用意されており、保険金が支払われる場合を限定することで保険料を下げることもできます。
事故が多いと言われている香川県に住んでいる我々としては、車両保険を付けるかどうか、また、つけるとしてもどのような内容の保険にするか、しっかり考えておきたいものです。
また、車両保険については、実際に事故が起こった場合にも使用するかどうか判断を迷うところではあります。
上記のとおり、車両保険金は、事故の過失割合にかかわらず支払われますので、事故の相手方の過失が大きい場合でも保険金を請求できます。
しかし、保険金を請求すると、保険契約の等級はダウンしますので、次回の契約時から保険料がさらにアップしてしまいます。
実際に事故にあった場合には、相手方の対応、相手方の任意保険加入の有無、事故の態様、車の損傷の程度などから、車両保険を使用するか否か考える必要があります。当事務所では交通事故のご相談の際、保険金請求に関するご相談にも応じておりますので、保険証券をご持参のうえ、ご相談ください。


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